Philosophy
経営理念・代表メッセージ
Philosophy
経営理念・代表メッセージ
代々受け継がれている信条は、「ええもん使って、真面目につくる」ということ。
醤油発祥の地、和歌山県湯浅町の伝統と技術、そしてなによりも先人の想いを伝えていく。
醤油づくりを通じて地域社会の発展と、次世代を担う子供たちに地元を誇らしく思う気持ち=気づきを提供する。
Message from the president
親会社 丸新本家(since1881年)の醤油部門を分離し、2002年に湯浅醤油有限会社を設立いたしました。醤油発祥の地である和歌山県湯浅町の私は、「日本一の醤油」を造らなくてはならない、それはすなわち「世界一の醤油」である。私は、世界無双の商品をつくり、伝統文化歴史を引き継ぐ者として地域として歩みたいと思っています。この考えに賛同する人のご支持を賜り歩みたいと思います。
はじめの醤油の発見は、日本の料理を覆す大発見から始まり、改良され成熟しました。現在の醤油業界は、それをただ守るだけになっていると思います。
また、日本食は、発酵食品に支えられて完成する食べ物です。和食の料理人さんは、もっと調味料に関心を持って欲しい、洋食の料理人さんは、日本の発酵に着目し今後が楽しみです。
そんな熱い想いがふつふつ湧き出てきて止まりませんでした。そして周囲の反対(「失敗するに決まっている」「今から醤油屋なんて絶対無理だ」)を押し切ってはじめたのがこの湯浅醤油有限会社です。数えきれない程の試行錯誤とスタッフの助け、なによりもお客様の支持により少しずつ”想い”を”形”にすることができて参りました。
“想い”に終わりはありません。今後ともひたすらに本物で最高の醤油を「つくって、伝えて、貢献」していけるように精進して参りたいと存じます。変わらぬご指導ご鞭撻の程宜しくお願いいたします。
Selected Ingredients
原料のこだわり
長崎の五島灘の塩はきめが細かく、ふわふわとしていて、甘みも含み、最高です。醤油は塩が肝心です。
北海道、九州、愛知、三重などの美味しい丸大豆を使用。脱脂加工大豆、遺伝子組換え大豆は使用しておりません。
国産大豆の数倍の原料価格ですが、黒豆のもつ甘みと香りのある醤油に仕上がります。
国産小麦は最近はとても希少です。炒り割り小麦にして、菌をつけて使用します。
和歌山県は日本一のみかんの里。貴重な柚子果汁を使い商品化をスタートしました。
発酵の元になるのは、こうじ菌のおかげ。
穀物に3日間菌を増やして、出来たのが原料の麹です。麹の分解する酵素力を使い、穀物から旨味や甘みが生まれ、醤油が完成します。湯浅醤油では、数種類のこうじ菌を使用しています。
Brewed soy sauce
丁寧に時間をかけた醸造
現役100年以上、直径2.3mの杉の大樽で、冬期仕込みで、天然醸造で微生物の力を借りています。時々丁寧に櫂入れ(撹拌)してあげることで、フレッシュな空気を送り込み発酵が活発にさせます。
和歌山の温暖な気候で、濃口醤油なら500日~700日の木樽長期熟成(古式醸造)。
木樽で仕込むと、口当たり柔らかくまろやかで塩角が少ない醤油ができます。+職人の技術と愛情が加わり、旨味の数値が破格です。そして香りが良いです!
How to make
古式製法での醤油の作り方
通常、醤油の仕込みでは大豆は「蒸し」ますが、弊社では大豆を「ゆで」ます。国産の大豆を大釜で約4時間、じっくりと煮込みます。その際に出てくる白い泡(大豆のたんぱく質)は取り除き、 大豆の旨味が出ている茹で汁に五島灘の塩を混ぜ、醤油の仕込み水として使います。この製法を、「古式製法」と呼びます。世界最古の料理書「斉民要術」(西暦580年)を元にした醤油の作り方です。
古式製法で仕込んだ黒豆を、炒り割小麦を混ぜて、麹菌をかけて室で3日間ねかせます。
大豆を煮込んだ茹で汁に、五島灘の塩を混ぜ、麹と合わせて、杉樽に仕込みます。この状態を「もろみ」といいます。
もろみを櫂入れ(かいいれ)し、酸素を樽の中に送り、熟成させていきます。
櫂入れ作業をおよそ700日間行い、じっくりと熟成させます。
全て手作業で熟成させたもろみを搾ります。
積み上げた重みで、自然にしみだすのを待ち、その後厚板を落とし、圧をかけずに半日〜1日待ちます。
圧を徐々にかけていき、3日〜4日、自然にまかせてじっくり時間をかけて搾ります。
生揚げの醤油を桶に入れ、約1ヶ月程オリがおりるのを自然に待ちます。
オリのない上部の醤油だけを取り出して火入れします。
火入れした醤油は約2週間程すましタンクに入れて冷やし、ビンに入れて完成です。